Twitterを使っていない方もいると思います。その場合、このページと第4回カルチベートトークに対するコメントは、こちらにまとめてお寄せ頂ければと思います。各ブログ記事へのコメントを許可することもできるのですが、話が分散してしまうのと、見つけにくいことから、今回はこちらに集約できればと思います。よろしくお願いいたします。コメントの削除要請などは、下記に連絡して頂ければ幸いです(info@radio.tatsumatsuda.com)。
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高卒で社会に出て(当時は出やすかったですが)今になって大学に行くと、驚いたことがあります。それは、建築系の大学の先生が物事をとても思慮深く考えていることです。建築を考える人は、こうも思慮深いものなのかあ〜と驚きました。自分が働いている組織の環境で、ここまで思慮深い人は多くはないです。
それで考えたことは、頭のいい人の定義についてです。芸術に対しても元々持っていたイメージですが、頭の良い人、芸術ができる人は、元々のセンスが僕とは違うというイメージでした。
しかし、それは違うのではないかと思うようになりました。頭の良い人や芸術ができる人は、物事を思慮深く考えているから、そういう存在でいられるのだという事です。
(自分がそうなれるかどうかは、自分次第ですね・・・。自分に言い聞かせて・・。)
物事を思慮深く考えることと、考えた事がどういう結果をもたらすかということは、延長線上にあると思います。でも、問題の作品をつくった方々はどうひいき目にみても僕より思慮深いです。学校やコンペの「経歴」を見て判断しただけでも、そう思います。誰が見
てもそうです。
では、なぜ今回の作品が問題として扱われたか。
建築系ラジオr4で、青木茂さんがおっしゃっていた物事の原点として、「お母さんの家」の話がありました。現場の職人が新築ではないからといって手を抜いていた(怖いですね)のを発見した時に、自分のお母さんの家をつくるイメージをしてもらうと効果がある、と話されていたことを思い出しました。
これです。やっぱり原点なんですね。
問題の作品をつくった方は、決してそこまで想像していなかったとは言いません。でも、視点がかたよっていて、制作側の立場でしか見ていなかったのではないでしょうか。
分割すると運びやすいです。でも、それは設営に対する「便利」さです。コンペを審査した方々との約束を果たすということまでは、考えられなかったということでしょう。(偉そうに言ってすみません。コンペしたことないので、外の世界にいると、そういうことも見えるのかな?)
建築界だけの問題ではなく、社会的な問題もはらんでいる気がします。今回の作家さんは、激烈な受験戦争を勝ち上がってきたすばらしい方達だと思います。
僕は、お金が貯まると通帳の数字をくずしたくなくなってきます。TVゲームもそうですが、一番良い状態で、セーブしたくなります。最初は純粋に、誰かに喜んでもらいたいという気持ちで建築を始めたかもしれません。でも、良い状態が続くと、それをキープしたくなるんです。それが「経歴」という悪魔です。なにをどうつくるかという作家としてのこだわりをなくしてしまい、本人達も無意識的に悪魔に取り憑かれていたのでしょう。
今回、この作品で失敗の経歴が追加されましたが、ここからが、この方達の本当の経歴、生きた経歴になってくると思います。失敗するのが人間ですよね。失敗を失敗のまま終わらせると意味がないです。今では世界的な活動をされている隈研吾さんは、過去に「M2」という作品で避難されたことがあるそうです。でも、それは経歴です。今ではそんなことは関係なく大活躍されています。ですから、失敗は次につなげて行けば良いです。
「建築系ラジオ」で取り上げられたことで、一躍有名になりましたが、個人的にはその配信自体に問題はなかったと思います。ある個人なり集団なりが作品をみて「良い」「悪い」を判断して、その感想を配信しているだけですから。個人的に気になるのは、その配信を聴いた人たちが「あれは叩きだ」とか「イジメだ」と過剰に反応してしまったことです。
ちなみに今、山田さんが書きたかったことを先におっしゃってしまいましたが「作品をつくるには、想像以上の過酷なハードルがある」ということも含めて、やっぱり条件がいくら変わっても、運営側に多少の不備があったとしても、結局は「できたもの勝負」なんではないでしょうか。「できたもの勝負」をした上で、出来の悪いものができてしまっても、また次にがんばればいいのですから。
今回、いくつかの情報で「もう建築にも美術にも関わらない」ということになっているようですが、たった一度の失敗であきらめてしまってはもったいないと思います。これを糧にがんばれば次は良いものができる可能性があるのではないでしょうか?
「建築系ラジオ」が配信したことで、様々な議論が生まれた、という意味で価値があったと思います。いろいろと衝突したり摩擦があるとは思いますが、だからこそ刺激的な議論や今回のイベントにもつながったのではないでしょうか?
確かに「建築系ラジオ」も「ブログ」も「twitter」も同じ、というのは頷けます。
電波にのるテレビやラジオとちがって、自分から探し出さないと聴けない(読めない)もの、という意味で。
相手が「建築系ラジオ」という「大物」だから、反論したくなる、批判したくなる、という構図があって、ここまで加熱してしまったような気がします。
こういう話や議論って、主催者サイドに聞こえてる(伝わってる)んでしょうかね?
先ほどの質問の続き
先ほど彦坂さんから「主催者サイドにも、予算のことや変更があったことなど、不備があった」というような話があったので、話が聞こえていれば、もっと面白い議論になるのでは、と思いました。