AR-美術系ラジオ

新たな10年間に向けて、2010年の抱負(?)と構想。皇居美術館空想、2年に1度行われてきた「建築と美術のあいだ」第3回目の"マイクロビエンナーレ"、「深川ラボ」での山田幸司遺作「段ボール茶室」展示、気体分子ギャラリーの整備、......博士論文?? 南さんは遅延のメディアとしての建築において、物質性が浮上すると予言。彦坂さんは流通の時代の(したがってすぐに壊されてしまう)建築が、サントームsinthome(症状=創造)の時代の建築になると予言。他者を排除する自我中心の芸術は、施主の欲望をうけてその中に作り手の欲望を滑り込ませる芸術に変わるべきと主張しました。集団ヒステリーのようなウェブに、〈公/私〉が溶解し、人間の原始的な欲望を組み込んだコミュニケーションの形がみえる、という診断。「建築系美術ラジオ」第0回収録シリーズです。(2010年1月4日、彦坂尚嘉アトリエ=藤沢市にて)。

AR-美術系ラジオ
聴く: 建築系美術ラジオ「新春の集い」4
(MP3形式、10.9MB、23分15秒)

出演者:白濱雅也+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹+南泰裕
本が「売れる」ために、芸術家(建築家)はどれほど「とがる」べきか。〈売れる/とがる〉、あるいは〈ハイアート/ローアート〉は、決して二項対立ではないのではないか。芸術の、あるいは建築の役割、言い換えれば芸術家や建築家の社会における役割はなにか。人々にまだ見えぬ世界を提示するのか、人々を統合するのが先か。「意識の痛点」を突く「建築」と、凡庸で退屈な日常。建築の骨組と、絵画の骨組の比較は、時間をおいて「透明性」の議論につながります。栃原さんの作品評も含め、議論が暖まってきたので、30分越えの長大番組を「建築系美術ラジオ」第0回収録シリーズからお送りします。(2010年1月4日、彦坂尚嘉アトリエ=藤沢市にて)。

AR-美術系ラジオ
聴く: 建築系美術ラジオ「新春の集い」3
(MP3形式、17.6MB、37分30秒)

出演者:白濱雅也+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹+南泰裕
2006年と2008年に開かれた彦坂さんと南さんによる「建築と美術のあいだ」展に併せて開かれたシンポジウム記録を印刷媒体で「出版するか、否か」。電子出版(による生き残り)の可能性が様々に探られているなかで、物質としての書物を手許に引き寄せ、紙とインクという形態で長く残すという態度もあり得ます。書物をめぐる議論は、いつしかTwitterなど新たな形のメディアについての議論を通過し、書物を支えてきたはずの都市人口が全人類に占める割合(=都市人口率)という大きな話へ。「建築系美術ラジオ」第0回収録シリーズです。(2010年1月4日、彦坂尚嘉アトリエ=藤沢市にて)。

AR-美術系ラジオ
聴く: 建築系美術ラジオ「新春の集い」2
(MP3形式、7.9MB、16分55秒)

出演者:白濱雅也+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹+南泰裕
今更......の感もありますが、新春の集いです。2006年と2008年に開かれた彦坂さんと南さんによる「建築と美術のあいだ」展に併せて開かれたシンポジウム記録を、とりあえずは出版するつもりでゲラまで作成した白濱雅也さん。栃原比比奈さんの個展を行っていた彦坂さんのアトリエに関係者が集まり、編集会議を開くことになりました。さて、これを今まで通りのやりかたで「出版するか、否か──それが問題だ」。あるいは、「誰に読ませる/誰が読むのか?」。メディアがきわめて凡庸な理解のしかたを再強化するばかりになってしまった現状で、何が有効な戦略なのか? 新たなメディア「建築系ラジオ」の中で考えてみます。連載コーナーを決める前の収録でしたが、「建築系美術ラジオ」(旧称:美術系ラジオ)第0回収録シリーズとしてお楽しみ下さい。(2010年1月4日、彦坂尚嘉アトリエ=藤沢市にて)。

AR-美術系ラジオ
聴く: 建築系美術ラジオ「新春の集い」1
(MP3形式、8.7MB、18分31秒)

出演者:白濱雅也+栃原比比奈+彦坂尚嘉+天内大樹+南泰裕
美術家の彦坂尚嘉氏がトリエンナーレと現代美術を語る。司会は木村静。一般に評価は高いが、専門家の評価はそれほどでもない作品が多くある。例えば、クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマ《最後の教室》。なぜ人気があり観客動員できる作品と、本当に良い作品は乖離してしまうのか?越後妻有トリエンナーレの問題にはじまり、名品とは何か、メディアと美術、観光と美術、美術と建築など、戦後日本美術の諸問題を、彦坂尚嘉が独自の視点で分析。越後妻有トリエンナーレの本質に迫る(2009年8月11日、越後妻有津南エリアかたくりの宿にて)。

美術系ラジオ
聴く: 越後妻有トリエンナーレ美術系総括「彦坂尚嘉がトリエンナーレと芸術を語る」
(MP3形式、34.7MB、50分35秒)

出演者:彦坂尚嘉(美術家・美術批評家)+木村静(フリーメディア活動家・フリーアナウンサー)+五十嵐太郎(建築批評家)+太田丈夫(美術研究家)+山田幸司(建築家)

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
越後妻有トリエンナーレ《大地の芸術祭》とは何であったのか?──2000年代日本現代アート論 彦坂尚嘉/木村静
目黒区美術館「上野伊三郎+リチ」展のモダニズムと非モダニズムの狭間=村野藤吾、原美術館「ジム・ランビー:アンノウン・プレジャーズ」展東京国立近代美術館「ヴィデオを回しながら─映像、60年代から今日へ」、youtubeによる美術作家のプロモーションの可能性,豊田市美術館「ヤノベケンジ─ウルトラ展」、1920年代と2000=ゼロ年代との「技術革新の終焉」という共通性、伊東豊雄と村野藤吾との並行性と山田守の特異性、板橋区立美術館「新人画会展」。(2009年5月11日、横浜市・中川の居酒屋にて)[テキスト:天内大樹]。

美術系ラジオ

聴く: 美術系ラジオ第7回「最近の美術館展示:20s and 00s
(MP3形式、17.4MB、25分17秒)

出演者:彦坂尚嘉天内大樹+五十嵐太郎
彦坂尚嘉さんが横浜の住宅展示場の空きスペースに手弁当で行った「回顧展」を拝見しに、再び集まりました。展示するという苦労のリアリティ、彦坂さんの作品の系譜、美術が住宅展示場に並ぶこと、美術作家として活動する厳しさと面白さ、建物の「最期を看取る」アート。東京都現代美術館の「+/-」池田亮司展、東京都庭園美術館「エカテリーナ2世の四大ディナーセット」展、横浜美術館「金氏徹平」展、深川の中華料理店八仙苑「見立て/茄子とトマト」展にも話が及びました。天井という展示空間独特の強み(2009年5月11日、横浜市・中川の居酒屋にて)。[テキスト:天内大樹]

美術系ラジオ

聴く: 美術系ラジオ第6回「アートが生き抜く空間」
(MP3形式、15.7MB、22分56秒)

出演者:彦坂尚嘉天内大樹+五十嵐太郎
引き続きアートフェアの表と裏を行き来します。実はアルバイト中だった池田剛介さんの代わりに、同じく美術家の糸崎公朗さんが登場。「苔アート」、アートフェアの作品傾向のグルーピング、糸崎さんと彦坂さんの作品が並ぶ個性的なブースの成り立ち(経緯と原理的な共通点)、それを踏まえた上での印象深い作品(の有無)、草間弥生や李兎煥の作品の消滅(2009年4月5日、東京国際フォーラムのカフェにて)[文:天内]。

美術系ラジオ
聴く:美術系ラジオ第5回「アートフェアにこの作品が並ぶ理由」
(MP3形式、15.7MB、22分56秒)

出演者:彦坂尚嘉天内大樹+五十嵐太郎+糸崎公朗+太田丈夫+田嶋奈保子+濱田由美
近頃メディアで目にする言葉「アートフェア」。誰にでも買えるよう、オークションではなく市場のように美術作品を売るところです。中でも東京最大級の「アートフェア東京2009」(@東京国際フォーラム)を一通りくまなく探検してきた濱田+五十嵐、その前に「101Tokyo」(@秋葉原UDX)も見てきた天内が、アートフェアの「中の人」池田+彦坂、美術メディアの太田、美術家の田嶋に「どうなっているの?」とお尋ねします。以前開かれていた同種のイヴェント「NiCAF」、「アートフェア東京」の傾向、「建築フェア」はあり得るか、コンセプトとコンテントと市場(2009年4月5日、東京国際フォーラムのカフェにて)[テキスト:天内大樹]。

美術系ラジオ
聴く:美術系ラジオ第4回「アートフェアって?」
(MP3形式、16.9MB、24分39秒)

出演者:彦坂尚嘉天内大樹+五十嵐太郎+池田剛介+太田丈夫+田嶋奈保子+濱田由美

関連サイト
アートフェア東京

美術系ラジオの番外編として、今後の計画を語っています。美術系ラジオの意義とは何で、また建築系ラジオ内で行う意味は何だろうか?そして今後の方向性とは。美術館や学芸員、またアーティストや研究者とのジョイントの可能性。建築を除いて美術を考えることは出来ないのではないかという問いも提示される。美術館の中で語ることは、美術館という制度によって禁止されるのか否か?美術系ラジオという可能性をめぐって、「美術と建築のコラージュへ」と話は展開する(2009年2月15日、東京国際フォーラム近くの居酒屋にて)。

美術系ラジオ
聴く:美術系ラジオ企画編ー美術と建築のコラージュに向かって
(MP3形式、11.4MB、16分37秒)

出演者:彦坂尚嘉天内大樹+五十嵐太郎+南泰裕

建築系ラジオLab

建築系ラジオLab

建築系ラジオLabの更新情報をメール購読

by:FeedBurner

LabをiTunesに登録する

Lab RSSフィードを購読購読する

建築系ラジオ ポータルサイト

建築系ラジオr4 更新情報

スポンサーリンク

総合資格学院

最新の記事

アーカイブ


カテゴリー