ET-越後妻有アートトリエンナーレ

通称「こたつ問題」を決着させるための討議(その3)。討議は、配信をめぐる問題へ。「こたつ問題」を超えて、むしろ批評とメディアの問題が議論され、様々な問題が投げかけられた。電波ラジオ(同期メディア)とポッドキャスト(非同期メディア)は同じではないのでは?その新しいメディアを使いこなせているのか?ラジオという古典的な名前を持つからこそ、公共性が期待されているのではないか?それでは従来の規範に則ったモラルを求めればよいのか?教育者としていかなる発言をするべきなのか?ネット上で発言する意味と、対面する場で発言する意味の違いは何か?Twitterなどの新しいメディアをどう使っていくべきなのか?他者の批評や悪口に対してどう対処していけば良いのだろうか?――われわれは、おそらく今回の問題を通して、メディアとしての自覚を強めた。このことは深く考えて、今後の方向性に活かしたい。またメディアの状況は変わりつつある。ネットを通して、誰もが情報を発信できる個人メディアを持つようになった。だからこの議論に参加した多くの人は、大かれ少なかれ痛みを感じたかもしれない。もはや観客ではいられなくなったからだ。しかし、われわれは考える。他者の痛みを想像する力こそが求められている。他人の声を理解すること。世の中の声は、自分だけの声ではないこと。だからこそ、今後も複数の声を発信する、ポリフォニーとしての建築系ラジオでありたい(2008年9月28日、 建築会館会議室にて)。

第4回カルチベートトーク
聴く: 第4回カルチベートトーク(3)「メディアとしての自覚/ポリフォニーとしての建築系ラジオ」
(MP3形式、31.0MB、42分38秒)

出演者:彦坂尚嘉+五十嵐太郎+山田幸司+松田達
会場の発言者:中谷正人(建築ジャーナリスト/千葉大学客員教授)+平井秀典+石塚直登(横浜国立大学、Y-PAC)

関連URL:
第4回カルチベートトーク用公開ページ
#kotatsu発言簡易まとめサイト
木村静さんによるStickam映像のページ(下に一部埋め込みました)

第4回カルチベートトーク映像(後半 19:14-19:48、討議の最終部分は音声のみです)
通称「こたつ問題」を決着させるための討議(その2)。いよいよ討議開始。「欠席裁判」収録時を振り返りながら、五十嵐、山田、松田からそれぞれコメント。他の越後妻有参加アーティストからの現地情報を説明するコメントや、建築系ラジオおなじみコメンテーター武智仁志さんからの愛あるコメントも。会場内と会場外をTwitterと映像が結びながら、議論が進みます。いったい「建築系ラジオ」とは何なのか?批評なのか?ジャーナリズムなのか?笑いはよいのか?モラルはあるのか?公的なものか私的なものか?アートと建築の違いとは?「欠席裁判」は「裁判劇」か?電波ラジオとポッドキャストの違いとは?メディアとしての自覚は?などなど。二重化された「『こたつ問題』問題」をめぐる様々な疑問に対し、それぞれの考え方と意見が議論されていく。会場外からのヤジも飛ぶ(2008年9月28日、 建築会館会議室にて)。

第4回カルチベートトーク
聴く: 第4回カルチベートトーク(2)「批評とジャーナリズムと笑いとモラルをめぐって」
(MP3形式、31.0MB、45分09秒)

出演者:彦坂尚嘉+五十嵐太郎+山田幸司+松田達
会場の発言者:暮沢剛巳

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第4回カルチベートトーク用公開ページ
#kotatsu発言簡易まとめサイト
通称「こたつ問題」を決着させるための討議(その1)。建築系ラジオの「欠席裁判」と名付けられた回の配信をきっかけに、ある「作品」とそれを伝える「メディア」のあり方をめぐって、2009年8月以降、ブログやTwitterを中心に様々な議論が巻き起こった。その中には建築系ラジオとそのメンバーへの批判も含まれる。この問題は建築会館における、第4回カルチベートトーク「アーティストの彦坂尚嘉さんと語る、こたつ問題1970〜2009/建築と美術のあいだ」の中で、総括的に討議されることとなった。沈黙を保っていた当事者であるpop-up-tokyoからは、最後に非公式という形ながらもメッセージが届いた。そして彦坂尚嘉氏は、前日の情報漏洩問題を謝罪するとともに、現代美術の文脈においても、今回の作品を位置づける。Twitterによる実況+会場外からのコメント、ustreamやstickamによる映像配信も加わった、複合メディア的実験イベントでもあった(2008年9月28日、建築会館会議室にて)。

第4回カルチベートトーク
聴く: 第4回カルチベートトーク(1)「pop-up-tokyoからの非公式メッセージ/彦坂尚嘉レクチャー」
(MP3形式、30.2MB、44分02秒)

出演者:彦坂尚嘉+五十嵐太郎+松田達

関連URL:
第4回カルチベートトーク用公開ページ
隠された山田幸司さんの過去が、いま明らかに。長く勤めた設計事務所を退社した若き山田幸司は、あるとき家族を日本に残し、単身イギリスへと向かう。目指すはロンドンのAAスクール。建築家を目指す世界の誰もが知る、有名な建築学校である。その面接会場にて、山田は面接官に衝撃的な言葉を吐いてしまう。しかし、その言葉が意外な結果を生み、数奇な外国放浪生活がはじまる。語学に苦しみながらも、多くの外国人と友情を結んだ山田は、ある晩クラブで一人の美しいスイス人女性と出会う・・・。山田幸司の半生を振り返るシリーズ、波乱万丈の第二部突入。ここまで言っちゃう?ノーカット版です。越後妻有特集番外編でもあります(2009年8月10日、越後妻有川西エリア銀河荘にて)。

建築家になる方法
聴く: 山田幸司はどうやって建築家になったのか?(第2部-外国放浪編)
(MP3形式、18.7MB、27分15秒)

出演者:山田幸司+木村静+松田達
夏のオープンデスクで事務所に来ていた学生の最終日のお別れ会にて、二週間の研修を終えた感想や、最近の建築界で感じることなどについて、自由に語ってもらいました。オリジナルとコピーの問題から、プライベートとオフィシャルの問題まで、3人の学生とのぶっちゃけトークです。1時間を大幅に越えるこれまでで最長のコンテンツですが、議論の内容はしっかりしているので、そのまま配信します。ここまで学生が主役になったコンテンツは初めてかもしれません。25分頃から、ある問題に焦点を絞って話をしています(2009年8月30日、松田達建築設計事務所にて)。

松田事務所の日常
聴く: オープンデスク学生との本音トーク「夏のオープンデスクを終えて」
(MP3形式、38.4MB、1時間23分57秒)

出演者:松田達+角田博由起(呉工業専門学校)+亀田浩平(新潟大学)+多田啓太郎(千葉大学)
越後妻有トリエンナーレの合同ツアー(アート・スタディーズ+建築系ラジオ)、一日目終了後のトーク。美術と建築だけでなく様々な分野のツアーメンバーが、異種格闘技戦的に訪れた作品について語りました。下記の作品について触れています。R&Sie建築事務所《アスファルト・スポット》、原広司+アトリエ・ファイ建築研究所《越後妻有交流館「キナーレ」》、武蔵野大学 水谷俊博研究室《アーチの森 2009》、杉浦久子+杉浦友哉+昭和女子大学杉浦ゼミ《雪ノウチ》、福屋粧子《森のひとかけら》、ビリ・ビジョカ《田麦の本》、彦坂尚嘉《フロアーイベント 2009》、加治瑞穂《(Re-Analemma) ←White hole→》、大久保英治《水を考える部屋》(2009年8月9日、越後妻有松之山エリア「三省ハウス」にて)。

越後妻有アートトリエンナーレ
聴く: 越後妻有トリエンナーレ特集「異種格闘技戦的作品論」
(MP3形式、34.7MB、50分30秒)

出演者:彦坂尚嘉(美術家)+原田裕規(武蔵野美術大学)+田邊寛子(まちづくりコンサルタント)+玉田俊雄(アート・コンサルタント)+太田丈夫(美術研究家)+山田英久(映画プロデューサー)+秋本珠江(美術家)+田嶋奈保子(美術家)+中川晋介(アーティスト)+小池美津貴(立教大学)+高橋勝三(映画関係)+吉川彰布(東北大学五十嵐研究室)+木村静(フリーメディア活動家)+市川紘司(東北大学五十嵐研究室)+三橋倫子(照明設計)+五十嵐太郎(建築批評家)+山田幸司(建築家)+松田達(建築家)

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
美術家の彦坂尚嘉氏がトリエンナーレと現代美術を語る。司会は木村静。一般に評価は高いが、専門家の評価はそれほどでもない作品が多くある。例えば、クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマ《最後の教室》。なぜ人気があり観客動員できる作品と、本当に良い作品は乖離してしまうのか?越後妻有トリエンナーレの問題にはじまり、名品とは何か、メディアと美術、観光と美術、美術と建築など、戦後日本美術の諸問題を、彦坂尚嘉が独自の視点で分析。越後妻有トリエンナーレの本質に迫る(2009年8月11日、越後妻有津南エリアかたくりの宿にて)。

美術系ラジオ
聴く: 越後妻有トリエンナーレ美術系総括「彦坂尚嘉がトリエンナーレと芸術を語る」
(MP3形式、34.7MB、50分35秒)

出演者:彦坂尚嘉(美術家・美術批評家)+木村静(フリーメディア活動家・フリーアナウンサー)+五十嵐太郎(建築批評家)+太田丈夫(美術研究家)+山田幸司(建築家)

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
越後妻有トリエンナーレ《大地の芸術祭》とは何であったのか?──2000年代日本現代アート論 彦坂尚嘉/木村静
そもそもこちらが《こたつ問題》だった。越後妻有トリエンナーレのツアー2日目の夜、ある作品を見たことについて議論が沸き起こる。この時点でもっともインパクトのあった作品について話していたこのトークが、今回の越後妻有トリエンナーレにおける一つの問題提起になるはずだった。途中、五十嵐太郎さんが謝る場面も。しかし翌日のそれを上回る驚きによってかき消され、問題は違う形で提起されることになった。それが「こたつ問題」だったというわけです。しかし両者の問題は連続しており、この日のトークは翌日への重要な伏線であり、背景となっています。冒頭しばらくは、ツアー2日目に見た様々な作品について話しています(2009年8月10日、越後妻有川西エリア銀河荘にて)。

越後妻有アートトリエンナーレ
聴く: 越後妻有トリエンナーレ特集「『こたつ問題』への伏線」
(MP3形式、35.8MB、52分09秒)

出演者:五十嵐太郎(建築批評家)+山田幸司(建築家)+玉田俊雄(ギャラリスト、アート・コンサルタント)+太田丈夫(美術研究家)+田嶋奈保子(アーティスト)+中川晋介(アーティスト)+木村静(フリーメディア活動家)+松田達(建築家)

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
ツマリ楽園(作品番号176)

越後妻有トリエンナーレへの合同ツアー三日目の夜、今回のツアーで見た作品について、主に建築系の作品についての総括討議をしました。美術と建築との境界をめぐって、越後妻有トリエンナーレが示しているものは何か?建築側の人間は美術展において何を考えるべきなのか?R&Sie建築事務所《アスファルト・スポット》、山本想太郎《建具ノニワ》、東京都市大学手塚貴晴研究室+彦坂尚嘉《黎の家》、名古屋工業大学伊藤孝紀研究室《ツマリ楽園》、大杉哲也+伊藤友隆/pop-up-tokyo《みんなのこたつ》、月影の郷(4学共同プロジェクト)《やねキノコ地域の魅力、再発見。》などに触れながら話しました(2009年8月11日、越後妻有津南エリアかたくりの宿にて)。

越後妻有アートトリエンナーレ
聴く: 越後妻有トリエンナーレ建築系総括「美術と建築の境界をめぐって」
(MP3形式、14.4MB、20分59秒)

出演者:五十嵐太郎+山田幸司+田嶋奈保子+中川晋介+木村静+小池美津貴+松田達

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
建築系ラジオから大事なお知らせがあります。アート・スタディーズと建築系ラジオによる越後妻有アートトリエンナーレの合同ツアー3日目の夜、山田幸司さんによる謝罪会見がありました。そしてある問題作をめぐり、通称「こたつ問題」の欠席裁判へ。建築系ラジオが送る「出会い系カフェ問題」以降、最大の問題作。今後のアイディアコンペのあり方の是非も含め、美術系と建築系のメンバーが混じって討議します。果たしてその行方は?(2009年8月11日、越後妻有津南エリアかたくりの宿にて)。

越後妻有アートトリエンナーレ
聴く: 建築系ラジオ緊急謝罪会見「『こたつ問題』欠席裁判」
(MP3形式、28.7MB、41分45秒)

出演者:五十嵐太郎(裁判官)+山田幸司(検察側)+松田達(弁護側)+彦坂尚嘉(参考人)+太田丈夫(裁判員)+田嶋奈保子(裁判員)+杉浦貴美子(裁判員)

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
みんなのこたつ(作品番号153)
五十嵐太郎のブログコメント(1685 : こたつ問題)

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