MAl-レクチャー編

今回のアーキソフィアは空気(その2)です。17世紀から19世紀に光を伝搬すると考えられていた架空の物質エーテルをテーマに、石上純也《ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展日本館》や青木淳の言葉「その場の質」をなど例に、「空気」を設計する設計手法から、実務における施主との間の「空気」や建築家自身がまとう 「空気」にまで話が及びます。建築空間における「見えないもの」としての「空気」、言語化しにくい「空気」の重要性について考えていきます。(2008年12月7日、代官山sarugakuのテラスにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:アーキソフィア・レクチャー編 第9回「空気、その2」
(MP3形式、10.1MB、14分39秒)

出演者:南泰裕+松田達+川瀬純+小坂良子+林田圭吾+安達千鶴

参加者プロフィール
(ただし、下記は2008年度の学年になります)
川瀬純(椎名英三建築設計事務所)
小坂良子(椎名英三建築設計事務所)
林田圭吾(千葉大学4年)
安達千鶴(国士舘大学大学院2年)

関連サイトsarugaku
今回のアーキソフィアは空気(その1)です。万物の根源は空気であるといったミレトス学派のアナクシメネスからはじめ、空気を「空」と「気」つまり「空間」と「気配」に分けて考え、また道元による『正法眼蔵』の「現成公案」を読み合わせます。そこから「空気を設計する」可能性について考えていきます。キーワードとして、イヴ・クライン《空気の建築》、中村拓志《空気の家》、KY(空気を読めない)、コミュニケーションにおける空気など。出演学生は、川瀬純さん(椎名英三建築設計事務所)、小坂良子さん(椎名英三建築設計事務所)、林田圭吾さん(千葉大学3年)、安達千鶴さん(国士舘大学大学院2年)です(2008年12月7日、代官山sarugakuのテラスにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:レクチャー編 第8回「空気、その1」
(MP3形式、14.0MB、20分24秒)

関連サイトsarugaku
今回のアーキソフィアは単位(その2)です。空間や時間は無限に分割可能か?その最小単位はあるのか?ゼノンのパラドックス、ハイゼンベルクの不確定性原理によるプランク長やプランク時間、超弦理論、ライプニッツのモナド論などを参照しつつ、単位について考えていきます。今回は、フライ・オットーの『自然な構造体』とジル・ドゥルーズの『襞』の一節を朗読しています。出演学生は、千葉香子さん(日本女子大学3年)、鈴木晴香さん(昭和女子大学3年)、安達千鶴さん(国士舘大学大学院2年)です。最後に松田もコメント(2008年10月17日、南洋堂にて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:レクチャー編 第7回「単位、その2」
(MP3形式、14.2MB、20分40秒)

今回のアーキソフィアは単位(その1)です。前回までの無限の対極として、単位から建築を考えるという講義です。アリストテレス『形而上学』の「要素」、デモクリトスの単位論、ウィトルウィウスの建築論などを参照しつつ、単位と建築の関係について考えます。出演者は、千葉香子さん(日本女子大学3年)、鈴木晴香さん(昭和女子大学3年)、安達千鶴さん(国士舘大学大学院2年)です(2008年10月17日、南洋堂にて)

南泰裕のアーキソフィア
聴く:レクチャー編 第6回「単位、その1」
(MP3形式、19.8MB、17分16秒)

15B: 第5回「無限、その3」

無限3回シリーズの第3回、1回目は哲学的に、2回目は数学的に無限を考えたのに対して、今回は再び建築に戻って無限との関係を考えます。ジャン・ボードリヤール+ジャン・ヌーヴェル『les objets singuliers--建築と哲学』(鹿島出版会)でジャン・ヌーヴェルの「無限の塔」について書かれた部分を読み、建築の非物質化と無限の可能性などについて考えます。そして建築と無限の接点はどこにあるのか?聞き役の学生は、増田彩乃さん、三好豊恵さん、浜田由美さんの3人。(2008年9月15日、汐留シティセンターのオープ ンテラスにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:第5回「無限、その3」
(MP3形式、15.4MB、22分24秒)

14B: 第4回「無限、その2」

前回に引き続き、無限をテーマに建築を考えます。今回は特に数学における無限と空間との関係について。ヒルベルトの「無限ホテル」、無限の濃度(アレフ)、ヒルベルトの23の問題、カントールの連続体仮説、無限大と無限小、人工的なブラックホールが生まれる可能性、無限と超越など、いくつかの事柄について。聞き役の学生は、増田彩乃さん、三好豊恵さん、浜田由美さんの3人。無限3回シリーズの第2回(2008年9月15日、汐留シティセンターのオープンテラスにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:第4回「無限、その2」
(MP3形式、23.3MB、33分59秒)

12B: 第3回「無限、その1」

今回のアーキソフィアは無限をテーマに建築と哲学の接点を考えます。アリストテレスの『形而上学』、フレデリック・キースラーの無限住居に触れたビアトリ ス・コロミナ「近代建築における医学的身体」(『Anybody』NTT出版所収)などを読みながら、近代建築と無限の関係を、南さんが学生とともに探り ます。無限3回シリーズの第1回(2008年9月15日、汐留シティセンターのオープンテラスにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:第3回「無限、その1」
(MP3形式、15.7MB、22分59秒)

10B: 第2回「水」

建築と哲学、アーキソフィアの第2回目。万物の根源が「水」であるというギリシャの哲学者ターレスの話をもとに、水から建築を考えます。建築が数千年戦ってきて、同時にまた共存してきたのも水だった。水が建築にとってどういう存在だったのか、素朴な疑問を南さんが鮮やかに解いていきます(2008年8月10日、新宿サザンタワーのカフェにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:第2回「水」
(MP3形式、10.9MB、15分56秒)

08B: 第1回「はじまり」

南泰裕さん新コーナー第一回目。建築と哲学を主題に、南泰裕が建築の学生に向けて語ります。「はじまり」と「建築」にはどのような関係があるのか。南さんが、ギリシャ哲学にまでさかのぼって、建築の根源を紹介します。建築学生必聴の一回です(2008年8月10日、新宿サザンタワーのカフェにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:第1回「はじまり」
(MP3形式、13.0MB、19分03秒)
南泰裕さんによる新コーナーがついにはじまりました。建築と哲学を主題に、南泰裕が建築の学生に向けて語ります。建築と哲学はどうやって交わるのか?なぜ設計に哲学が必要なのか?今後の展開を予告する第0回です。聞き役として3人の建築を学ぶ学生も参加しています(2008年8月10日、新宿サザンタワーのカフェにて)。

南泰裕のアーキソフィア
聴く:第0回「建築と哲学(予告編)」
(MP3形式、11.2MB、16分23秒)

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