第36回

美術家の彦坂尚嘉氏がトリエンナーレと現代美術を語る。司会は木村静。一般に評価は高いが、専門家の評価はそれほどでもない作品が多くある。例えば、クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマ《最後の教室》。なぜ人気があり観客動員できる作品と、本当に良い作品は乖離してしまうのか?越後妻有トリエンナーレの問題にはじまり、名品とは何か、メディアと美術、観光と美術、美術と建築など、戦後日本美術の諸問題を、彦坂尚嘉が独自の視点で分析。越後妻有トリエンナーレの本質に迫る(2009年8月11日、越後妻有津南エリアかたくりの宿にて)。

美術系ラジオ
聴く: 越後妻有トリエンナーレ美術系総括「彦坂尚嘉がトリエンナーレと芸術を語る」
(MP3形式、34.7MB、50分35秒)

出演者:彦坂尚嘉(美術家・美術批評家)+木村静(フリーメディア活動家・フリーアナウンサー)+五十嵐太郎(建築批評家)+太田丈夫(美術研究家)+山田幸司(建築家)

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
越後妻有トリエンナーレ《大地の芸術祭》とは何であったのか?──2000年代日本現代アート論 彦坂尚嘉/木村静
そもそもこちらが《こたつ問題》だった。越後妻有トリエンナーレのツアー2日目の夜、ある作品を見たことについて議論が沸き起こる。この時点でもっともインパクトのあった作品について話していたこのトークが、今回の越後妻有トリエンナーレにおける一つの問題提起になるはずだった。途中、五十嵐太郎さんが謝る場面も。しかし翌日のそれを上回る驚きによってかき消され、問題は違う形で提起されることになった。それが「こたつ問題」だったというわけです。しかし両者の問題は連続しており、この日のトークは翌日への重要な伏線であり、背景となっています。冒頭しばらくは、ツアー2日目に見た様々な作品について話しています(2009年8月10日、越後妻有川西エリア銀河荘にて)。

越後妻有アートトリエンナーレ
聴く: 越後妻有トリエンナーレ特集「『こたつ問題』への伏線」
(MP3形式、35.8MB、52分09秒)

出演者:五十嵐太郎(建築批評家)+山田幸司(建築家)+玉田俊雄(ギャラリスト、アート・コンサルタント)+太田丈夫(美術研究家)+田嶋奈保子(アーティスト)+中川晋介(アーティスト)+木村静(フリーメディア活動家)+松田達(建築家)

関連URL:
越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 2009
ツマリ楽園(作品番号176)

井坂幸恵さん(スパイクガールズ)&山田幸司さん(56FC)という迷コンビが、今年のa-cupを斬る(?)トークの後半。数々の名場面に触れながら、MVPを取った京都ケマリ倶楽部14番の伝説的な女の子、中学生でハットトリックを取った天工人の山下保博さんの息子さんら、今年のa-cupで注目だった人々について振り返ります。そして、スパイクガールズと建築系ラジオから、独自に(勝手に)数多くの賞を発表し、プレゼントも贈ることになりました。連絡先が分からない人が多いので、建築系ラジオのメールに連絡頂ければ、賞品をお送りできるはずです。後半ガールズトークです(2009年7月5日、銚子からの帰りの高速バスにて)。

テーマ討議
聴く: a-cup 2009を振り返る(後半)「スパイクガールズ賞&建築系ラジオ賞発表」
(MP3形式、15.1MB、21分59秒)

出演者:山田幸司+井坂幸恵+五十嵐太郎+天野裕子+松田達

なお、所属チームは下記の通りです。
井坂幸恵、五十嵐太郎、天野裕子(スパイクガールズ)
山田幸司、松田達(56FC)


関連書籍:
mundaneum.jpg
『ムンダネウム』(ル・コルビュジエ、ポール・オトレ 著/山名善之、桑田光平 訳、筑摩書房)

vector_yamada.jpg
『VectorWorksで学ぶ ラクラク建築パース作成マニュアル』(山田幸司 著、エクスナレッジ)

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